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7月10日(月)
ガルパンシネマティックコンサートが劇場版上映中に生劇伴をあてていく神イベントだったなんて聞いてない
なんか唐突に自分語りをしますけれど、あるべきものがあるべきところに収まっている感じが好きなんです。欠けていたパーツがはまる感じとか、予想していたことが完全に期待通りに実現する感じとか。
ベタな展開と言い換えてもいいのですが、「来るぞ、来るぞ、来るぞ、、、はいキター!」みたいな瞬間に言い知れぬ快感を感じます。例えば、劇場版のガルパンで、試合開始直前にお姉ちゃんたちが助っ人にくる、みたいな予定調和が好き。サプライズとかいらないタイプ。
もうガルパンの話題になっちゃったんで話を続けますけれど、「ガールズ&パンツァー劇場版 シネマティックコンサート 横浜公演」に参加してきました。
大宮公演と横浜公演、両方のチケットを取っていたものの、大宮公演の日はゆかりFCイベントと丸かぶりだったので、そっちを優先して不参加だったんですよね。で、ゆかりFCイベントが自分の中で伝説級イベントになってしまったので、ガルパンの大宮公演の方の情報は全然頭に入ってきていなくって、事前情報ないままでの横浜公演参加となりました。
そしたらなんなのこの神コンサート。てっきり、前のガルパンオケコンみたいな感じだと思うじゃないですか。演奏の合間にMCが入ってストーリーを追う感じのやつだろうなぁ、って。
いきなりShowgateのロゴが出て、「茶柱が立ったわ。イギリスのこんな言い伝えを知ってる? "茶柱が立つと素敵な訪問者が現れる"」「お言葉ですがもう現れています。素敵かどうかはさておき…」って延々と劇場版の映像が続くじゃないの。
まさか、劇場版を丸ごとスクリーンに流して、タイミングを合わせてリアルタイムで劇伴を生演奏するイベントだったとは!聞いてないよ!
劇場版ってもうみんな何度も観てて、劇伴の入るタイミングとか熟知してますよね。セリフと劇伴のかぶり方とかも。だから「あの曲、来るぞ、来るぞ、来るぞ、、、はいキター!」っていうタイミングがバッチリあってくれると、それはもう気持ちいいわけですよ。
だから、冒頭でみぽりんがドイツ語で「戦車前進っつったら戦車前進ってことだよ馬鹿野郎」と知波単を怒鳴りつけた後でね、「では、もう一度…パンツァー、フォー!」っていうタイミングでね、いつもの指揮者の栗田さんが、もう完璧なタイミングで指揮棒を振り下ろすじゃないですか。
劇場版ガールズ&パンツァーとロゴが出るタイミングや、各チームのエンブレムが出るタイミングも完璧に計算されている「劇場版・戦車道行進曲!パンツァーフォー!」が、映像とシンクロして生演奏なんだからそりゃあ気持ちいい。気持ちいい。
気持ちいい…と思っていたんだけど、どうやらちょっと違っているぞ、と。
栗田さんが指揮棒を振り下ろした瞬間のオーケストラの音が、頭の中に形成されている劇場版の記憶を軽々と超える迫力で、聴覚だけではなく視覚にも迫ってきたわけです。いつもの極上爆音ですと、劇伴<セリフ<SE、って感じですけれど、それが逆転しているっていう。
そういう時、人間、どういう反応になるかわかりますか?えーとですね、泣くんですよ。最初の「ジャン!」て音が出た瞬間に。いや、わかんないと思いますけれどwww
もちろん、夕日に佇む観覧車先輩から始まるエンディングのカットに合わせての、生「piece of youth」とかもそうなんだけれど、単にコンサートとして聞くだけじゃなくて、劇場版の映像とともに記憶されている音楽を直接上書きされ続ける衝撃たるや、すごいものがあったのでした。
時々、今の時代に生まれたことを残念に思ったりすることもあって、もっと未来に生まれたかったのに、と割と本気で考えることもあります。2063年になったらゼフラム・コクレーンがワープ航法を開発してくれるのに…、みたいなことを言い出すと笑い話になってしまいますけれど、未来の方が楽しいんじゃないのか、っていう類の妄想です。
でも今、この時、この作品と出会えて、現在進行形で楽しめていることもまた、奇跡的なことなのかもしれないなあ、と半泣きで考えたりしました。
あと、佐咲紗花さんによる最終章1〜3話の主題歌「Grand symphony」が、オーケストラアレンジで初披露されました。彼女の得意分野と言える感じのすごいかっこいい曲!サプライズ最高!
2017/7/10 00:40