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7月23日(日)
「道-MEN 北海道を喰いにきた乙女」はみよしのファンとゆかりんファンは読むべき
北海道から上京して十数年になりますけれど、年に3、4回は実家に帰っていると思います。事前に「帰るよ」と連絡すると大抵は「あんた何か食べたいものないのかい」と聞かれます。そして、いつも「『みよしの』かなあ」と答えると、「そんなものがいいのかい」とがっかりされます。結局、北海道のうまいもんが食卓に出てくるんですけどね。
「道-MEN 北海道を喰いにきた乙女」を読みました。アサウラ先生著、イラスト柴乃櫂人先生というベン・トーコンビによるライトノベルです。
北海道が独立国家となっている世界。食料庫を失った日本は大打撃を受け、北海道の断交を解くために各県のエージェントが極秘裏に北海道に潜入。暗躍する工作員を排除するため、異能集団、北海道機密特殊部隊「道-MEN」が組織されている世界。そして、芸歴20年の大ベテランアイドル声優、棚村ゆか(17歳)が活動している世界。
そんな世界にやってきた東京都のエージェント早乙女めろんの真の目的は、ただただ北海道のうまいものを食べることだった、というお話です。ベン・トーと同じく、バカなことを本気でやってるし、異能バトルについてもど安定の筆致です。そして、ほぼ全ページにわたって、北海道あるあるにあふれています。
何者かに車で追われながらも、急反転して反対車線に移り、相手の車のリアガラスを確認。水曜どうでしょうのステッカーが貼ってないということは、道民ではないな、と判断する…。みたいなやつです。
一方で、主人公の斉藤幸之助は、道-MENのリーダーであり、祖国(北海道ね)を守る立場でありながら、密かに棚村ゆかのいる日本国に憧れているというジレンマも抱えています。このあたり、道民が持っている内地への意識を表している気もします。
自分の周りでも、基本的に、北海道から出たくない人が多かった。自分もそうでしたし。でも、一度出てしまうと、もう内地の刺激的な生活からは離れられないなー、と思うようになりました。やっぱり東京にいないと経験できないことが多すぎますよね。
そんな中で、今のところは北海道でしか楽しめないのが、冒頭に書いた「みよしの」ということになります。みよしのはファストフードのぎょうざ・カレー屋さんで、どちらかというと北海道民というよりは札幌市民のソウルジャンクフードと言えるでしょう。「道-MEN 北海道を喰いにきた乙女」では、なんと最後の決戦の直前に出てきます。
この間、みよしのが新宿伊勢丹の北海道展にやってきて、道民が列を作りました。自分も行ってきました。まさしく期待通りの味。薄皮のぎょうざが、細かく切られた具材が入ったカレーに投入されているぎょうざカレーがうまいんです。
【伊勢丹 新宿店 に 初出店】
— ぎょうざとカレー みよしの (@miyoshino_spr) 2017年3月1日
3/15(水)〜3/20(月)
ぎょうざとカレー「みよしの」が『大北海道展』に出店します!
みよしのぎょうざが東京で食べられます!
関東圏にお住まいの皆様、この機会に是非お越し下さい。
詳しくは随時公式Twitterでアップしてまいります。 pic.twitter.com/txhzw4Jb7Z
アサウラ先生は、ぎょうざが作り置きされていない深夜のみよしのに行くのが特別だ、とおっしゃいます。また、スーパーなどで買えるチルドのみよしのぎょうざは、店頭で食べるものとは違うんだ、と。
もちろんそうなんだけれど、みよしのの薄くて少し水っぽいが、裏だけはカラッと焼けているぎょうざは、冷めてもうまいと思いますし、チルドだってみよしのに飢えた東京住みの道民にとっては、自分で焼いてる時間も含めて喜びしかありません。
みよしののぎょうざとカレーは直接通販で買えるので、よくぎょうざカレーを食べています。美味しそうに見えないかもしれないけど、完全に期待通りのものです。道民は安心していい。
最近、実家に帰ると、親があらかじめみよしののおみやげぎょうざを買っておいてくれるようになりました。それはそれでなんか複雑な思いです。
2017/7/23 23:54