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9月18日(月)
超時空要塞マクロス 初のオケコン「超時空管弦楽」で涙腺決壊
えっ、初代マクロスオンリーのオーケストラコンサート?これはいいね。あっ、飯島真理さん出るの。じゃあさじゃあさ、オーケストラをバックに「愛・おぼえていますか」とか歌うんでしょう?
でもまあ?最近は?そんなにレア感もないし?まああとはホレ、「愛・おぼえていますか」って言ったら何が好きかって、編曲なんですよ。あのイントロ。それをオーケストラアレンジとかされてもさあ。正直微妙かなあ、って。
超時空要塞マクロス放映開始から35周年、そして劇伴の羽田健太郎さん没後10周年を記念した、マクロス初のオーケストラコンサート「超時空管弦楽」に行ってきました。
マクロスのサントラ(当時カセットテープ)ってもう何回聴いたかわかりませんけど、劇場で見た「愛・おぼえていますか」がとにかく衝撃でした。知ってるマクロスの話と違う!と親に言った覚えがあります。
多分、小2〜3くらいでTVシリーズ、小4で劇場版だったと思うのですが、内容わかっていたかというと怪しいです。ビデオは高価だったからサントラだけ買ってもらって繰り返し繰り返し聴きました。
お子さん当時は作画の概念なんか頭にありませんから、なんか絵柄が違うな、くらいでしたが、今見ると戦慄しますね。
とにかく劇場版冒頭1分くらいからの、マクロス艦が漆黒の宇宙空間からゆっくりと姿を表し、TV版OPのモチーフとともにタイトルロゴが出現するあのシーンが好き(「永遠の愛 -プロローグ-」という曲です)。そしてその後のブリッジのオペレーターシーンも好き。
これをオーケストラの生音で聴けるんだろうなあ、と予測していたのですが、なんと映像を流しながら劇伴の演奏をあわせてくれました!
これは嬉しいサプライズ。劇場版ガルパンコンサートの時もそうでしたが、ほれほれ、そろそろオーケストラのアタックとともにタイトルロゴが出るぞ、出るぞ、はい、キター!みたいな瞬間のカタルシスってありますよね。
コンサートの構成は第一部はTVシリーズのサントラからの演奏、間にスタッフトーク、キャストトークをはさんで、第二部は劇場版サントラの演奏という感じ。要所要所に映像があって、タイミングを合わせた生演奏が繰り広げられました。
トークコーナーではハネケンさんとの思い出が披露されて故人を偲びつつも、楽しい裏話なんかもあって。
飯島さんが「MISS DJ」というアルバムに言及していたのがうれしかったですね。マクロス艦内で放送されてる架空のラジオ番組をアルバムにしたものですけど(これもカセットテープで聴いた)、今でこそ珍しくもないけど、当時はこのギミックにしびれました。
あとはハネケンさんへの曲のオーダーの話なんかもありましたが、うちは「愛・おぼえていますか」の劇伴に形を変えて繰り返し現れる、普遍の愛のテーマと呼ばれているフレーズが好きですね。なるほどサントラってこうなっているんだ、と初めて気づいたのはこの作品だったと思います。
しかし、スタッフもキャストも、そしてハネケンさんもそうですけど、もう結構な数の人が亡くなっていますよね。だって、35年だもんなぁ。
当時は、変形するバルキリーを親が買ってくれようとしたんだけど、確かいらない、って言ってマクロス艦のプラモを買ってもらったと思います。父親と一緒にプラカラー塗りました。覚えてるかなあ。
みたいなことを思いながら、コンサートを楽しみましたよ。
んで、コンサートも終盤、いよいよミンメイの「愛・おぼえていますか」ってタイミングですけどね。でもさあ、「愛・おぼえていますか」はオーケストラとかじゃなくって、あのオリジナルの編曲が至高なんだよ、ってずっと思っていて。
そしたらもう第一音から、第一声から号泣ですよ。だって映像に合わせて飯島さんが歌うんだもんよ。オケは魂揺さぶってくるし。
ただ泣いてるだけだったらほっとけばいいわけですけどね、「あっこれこのままいくと嗚咽になるやつだwww」と思って必死で我慢しましたよね。照れ隠しに草生やしたけどさ。
ラストの「天使の絵の具」も映像合わせの歌唱だし、アンコールの「ランナー」にいたっては、藤原誠さん音源と飯島さんのデュエット(過去のアルバムにデュエットバージョンがある)で、決壊した涙腺がなかなか締まらない状態に。
35年、てゆうか劇場版からだとしても33年経ってんだし、そりゃ涙腺も緩んでますよねぇ。でも、たまにはこう、何かを洗い流すように泣くのも悪くないもんですね。
2017/9/18 00:30