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8月 7日(火)
テキスト校正ソフト ProofReader を Universal Binary 化(おまけで Win 版も)
なんと5年ぶりのアップデートになります。
テキスト校正ソフト ProofReader を Universal Binary 化した 2.2.0β を公開します。ただ、いくつか新機能もあって、いろいろ手を入れたのでベータ版としています。
今回、個人的な必要に迫られて UB 化しましたが、副産物として Windows 版も同梱できました。が、こちらはまだベータ版以下です。表示などうまくいってないところもあります。また、Classic Mac OS 版に至ってはまだテストもしていません。
しばらくはこまめにメンテしながら安定化をすすめる予定です。マニュアルについてもおいおい整備したいと思ってます。
ダウンロードはこちらから。前のバージョンの方がいいという方もいると思いますので、古いのもダウンロードできるようにしておきます(2.1.0 はこちら)。
なお、前バージョンの環境から辞書を引き継ぐときは、必ず複製してからにしてください(新バージョンで辞書を読み込むとフォーマットを変えてしまうので)。
以下、かんたんに ProofReader の説明をします。
レポートや雑誌記事を読んでいる時に、用語がばらばらなせいで、混乱してしまったことはありませんか。使われている用語が統一されていない文章は、読み手が理解しにくいばかりでなく、内容を検索するときにも不便です。
例えば、「Macintosh」という用語が何度も登場する文章の中で、突然カタカナの「マック」とか、全角の「Macintosh」などが使われていたとしたら?
そういった文章は、理解の妨げになるばかりでなく、内容の良し悪しに関わらず全体を稚拙に見せてしまい損をします。
そこで、ProofReader があなたの文章の校正のお手伝いをします。
ProofReader の校正プロセスは、実際とても単純です。
検索対象の(誤った)用語と置き換えたい(正しい)用語の組み合わせを、あらかじめ ProofReader の辞書に登録しておくだけです。ProofReader はその辞書を使って、繰り返し校正を行います。辞書は使い込むほど成長していくので、強力な校正者となってくれるのです。
検索文字列、置換文字列の組み合わせに従って校正します
テキストファイルの中身を一括置換するだけではなく、過程を確認しながら置換したり、置換候補から選択しながら置換することもできます。
過程を確認しながら置換する場合は、置換文字列を自由に書き換え可能
置換候補から選択しながら置換する場合は、カーソルやテンキーで候補を選択
用語の検索と置換には、正規表現によるあいまい検索を利用することもできます。ProofReader では、正規表現の記法がうろ覚えでも、簡単に正規表現を利用することができるしくみを採用しているので安心です。
ヒット箇所と置換結果が自動アップデートされるので、正規表現の確認が容易です
ProofReader は、多くの DTP ワークフローに組み入れられている実績があります。よく使われる辞書・ファイル・フォルダをワークスペースとして保存しておくことができますので、定型的な校正作業はワークスペースにゴーサインを与えるだけで自動的に行われます。
ワークスペースのファイルを開くことで自動的に定型の校正作業を実施
ProofReader 2.2.0β の新機能
1. Universal Binary 版・Windows 版を提供
新しい ProofReader は Intel Mac および PowerPC Mac の両方でネイティブに動作します。またWindows でも利用することができます。
まだちょっと不安定ですが、一応公開します
2. お試し検索パレット
画面上で検索結果と置換結果を比較しながら、簡単に辞書作成を行うための機能が追加されました。
3. 複数の文字コードへの対応
これまでサポートしていた Shift-JIS に加え、UTF-8、EUC、JIS、UTF-16 に対応しました。
4. 正規表現検索の強化
正規表現の機能が向上し、前後読みなどの記法が利用できるようになりました。
5. 表示フォントの変更
各種画面の表示フォント、サイズを変更できるようになりました。
6. 校正ログの出力
文章の校正箇所をログとして出力できるようになりました。いや、なる予定。
7. スクリプト実行の強化
校正中、これまでの AppleScript の実行だけでなく、シェルスクリプト(Windows 版ではバッチファイル)などにも対応しました。
というわけで、5年ぶりのアップデートなわけですが、とりあえず Universal Binary 化で速くなったんでよかったです。
しかしもう見る影もないですが、最初のバージョンはもう 13 年前になるわけで、よくここまで続いたなあと。DTP のワークフローに組み入れていただいたり、編集者の方が使ってくださっていたりと、お仕事に生かされているというメールが、とても励みになりました。
新バージョンは、ちょっと文字コード云々のところでいじりすぎたので、Shift-JIS 決めうちの前バージョンに比べて、当初は期待通りの動きにならないかもしれませんが、できれば新バージョンにお付き合い下さいませ。
2007/8/ 7 01:31