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6月13日(金)
メタルギアソリッド4が売れてないようだが、ツンデレ小島の照れ隠しに騙されちゃダメだぜ
メタルギアソリッド4 が売れてないという記事があったんだけど(「【トレビアンGAME】『メタルギアソリッド4』売り上げ今ひとつ……。」)、それを受けての一言目は「もったいない」。
MGS4 のキャッチコピーとなっている、「ゲームの逆襲が始まる」とか「いつからゲームは暇つぶしになったのか」という煽りは、今となっては空しく響くのかもしれないです。
けど、1週目をクリアした今だからこそ間違いではなかったと思います。「重厚長大なゲームもいいな」とか「これは時間をつくってでもやりこむ価値があるな」と思わせる力がありますから。
こんなコピーで煽る必要はまったくないんでしょうけど、言いたかったことはわかります。「ゲーム以外のソフトが幅を利かせ」ていて、「暇つぶしだから、やりこむことも、発売日を待つ必要もない」ような状況になっていくとしたら、それは不健康な状態。
そんな現状に対するコナミの、というか小島秀夫氏の回答がこれ。
クオリティーの高い(そして長い)デモシーンが、ストーリーに一気に引き込んでくれます。そして、精緻なグラフィックと、音の臨場感が、圧倒的な迫力の「戦場」を作り出しています。つまり、旧来の物量作戦な作り方を売りにしています。
それでいて、実はMGS4 はシリーズで一番、ライトユーザーのほうを向いていると思います。
デモとシームレスに繋がるゲーム内容は、高度なゲーム性を有していながら、少しずつステップアップできるような作りになっていること。このシリーズをプレイしてなくても、十分に楽しめるような大味な展開や、工夫の数々。
(直前のチェックポイントからの復帰になるけど)セーブがどこでもできること。そして、あまりクリアに時間がかからないこと。
完成したオンライン対戦モードは、最大16人が入り乱れつつも、敵の死角にひそみ不意打ちなどするゲーム性を、短時間の戦闘に凝縮していること。
つまり、重厚長大なやり込みゲーであるかのような印象を与えつつも、実は短いアクションの連続であり、ただひたすらオン対戦で暇つぶしもできてしまうわけです。
なんだったら、至れり尽くせり手取り足取りのイージーモードを使えばいいじゃない。アクションが苦手でもこれならできるだろー、という印象です。
ライトゲーマーを突き放したように、「ゲームの逆襲が始まる」「いつからゲームは暇つぶしになったのか」というのは、一見プライドのかたまりのように見えますが、(まあ他の誰かが考えたコピーでしょうけども)小島監督の照れ隠しというか、ツンデレなのであり、実は最大限に間口は広げられているのです。
というわけで、ここまで作りこまれた作品がプレイされないというのは、重ねて言いますが「もったいない」ですね。
2008/6/13 16:51