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3月26日(月)
がくえんゆーとぴあ まなびストレート!最終回「桜色の未来たち」
「聖桜学園は何も変わっていません。でも、わたしはすこしだけ、変わろうと思います」。
それぞれの未来。進む道は違っても、変わらないものがある、信じられるものがある、だから一人でも大丈夫。がくえんゆーとぴあ まなびストレート!最終回「桜色の未来たち」。
聖桜が実質的に存続するということで、舞台も変わることなく、生徒会メンバーそれぞれの進路が語られるエピローグ回です。
まなびは「学生さんはもう全力で経験しました、だから今度は全力で働いてみたいんだ!」といってフリーター志望。地味だけど、まなびはもうこれでいいんだよね。だってこれはみかんの話だから。
みかんは一大決心して、アメリカ留学を決める。「知らない場所で自分に何が出来るのかを試してみる。キラキラワクワクを一から探してみたい」というみかんの勇気。
だけど、いざお別れとなると辛くて、
「これでおわりなんてやだよ、もっと学校にいたいよう、もっとみんなといたいよう」
「わたし、やっぱりアメリカに行くの…」
と泣き出してしまうみかんに、まなびはきっぱりと首を振って、
「どこにいたって、どんなに離れてたって、一緒だよ、わたしたちは、ずっと」
「だから、行かなきゃダメだよ!」
と背中を押すのでした。しかしまなびも少し泣きながら…。これまで描かれてきた仲間たちの絆に、言葉を与えるならばやはりこのまなびの一言に尽きるのでしょう。
全編通して、一貫してみかんのモノローグでストーリーが語られ、視聴者はみかんの立場、視点を通してまなびをみてきました。つまりこれは、まなび星人に洗脳されたみかんが、同じ志の仲間との絆を深めて、どのように成長していくかという話であったと思います。
だから最終回のまなびはもう活躍しなくていい。学園祭で語りきられたということですね。だからもう校歌を最終回で歌う必要もなかったと。
今回、演出もすごくて、みかんの旅立ちのシーンなんか鳥肌もんですね。仲間達の無言のエールを背にして、スローモーションで搭乗ゲートをくぐるみかんの表情が、ゆっくりと晴れやかなものに変わっていきます。
仲間達も、未練がましく見送るわけでもなく、もうみかんは一人でも大丈夫だ、とばかりに別れていく。かっこいいなぁ。
そして1年半後、ふたたび再会したメンバーたちが、スプレーで思い思いに聖桜学園を彩っていく OP のシーンにつながっていくと。このへんの演出も「やられた」って感じで理屈抜きでうるっとくるところ。
第7話「なつのおしまい(ばいばい)」で、みかんの夢として描かれたシーンが、最終回の再会シーンに連なる。
夢の中ではみんなに追いつけないみかん。まだどこかまなびと自分は違うんだという思いがあったのか。
でも今はもう、みんながそこにいてくれる。信じられる。
そして、第1話「学美星人、あらわる」でのまなびの登場シーンが、最終回のみかんの旅立ちに引き継がれているよね。
「はじまるよー!」と叫びながら聖桜学園にやってきたまなび。
「ばいばーい!」と叫びながら聖桜学園を巣立つみかん。
まなび星人はこうやって、洗脳した仲間をまなびワールドに引き込んで、「まっすぐゴー!」を広めていくのですね。
まったく、みんなして「まっすぐゴー!」で済ませようとするなんて、非常識にも程があるわね…っ!(CV:平野綾)と、最後はツンデレ芽生たん風にしめてみました。
2007/3/26 19:38