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普段、うちのサイトでは「キター」とか「ハァハァ」などといった共通言語ではもはや何も語れないのだ、語ることを放棄しているのだ、という趣旨のことを繰り返し書いてきた。にもかかわらず、プリピュア放送時、その実況スレと化してしまう irc #dameTunes では、「小林由美子キター」などといった発言を繰り返してしまう。何だろうね、これは。シスター・プリンセス Re Pure #2「秘密の花園…なの!/衛」。
前半は花穂ちゃんお当番回。しばらく観て、先週抱いた感想(#1「ハートデイズ/可憐」)が的外れでなかったことがわかる。電波を持ち込んだのは前作のスタッフなのだ。Re Pure は電波が入り込む余地のないほどに純度が高いのだ。てゆか、電波なんて言葉で片付けてはならん。お前ら、電波って言いたいだけちゃうんかと。
もっちーの破壊力は、どの作品でも同じく安定してる…ってのは多少の皮肉も込められているわけだが、今週はやはり小林由美子に尽きるだろう。小林は後半の衛お当番回で、完全に男を上げた。
強がりなボーイッシュキャラが、女の子になる瞬間。その演技がここまでできるとは、「小林由美子を声優として認められない」と公言する黒田洋介もびっくりに違いない。もっとも黒田は小林の実力以上の存在感を認めていて、実はその“存在感”は声優というよりも表現者、役者として花開く可能性をもっとも端的に示すキーワードであるのかもしれないのだ。
しかしながら我々が“小林由美子”という文字面をみただけで、「ぷっ、小林だよ!」などと吹き出してしまうのは、今後も続いていくはずだ。小林由美子はそういう愛され方がよく似合う。
まとめると、花穂たんハァハァ、小林由美子キターということなのだが、それはつまり語るのを放棄したわけではなくて、言葉なんか要らない、ということなんである。
まだ一話だけではなんとも言えないけど、ちょっと骨細な印象。それぞれのパーツはすごく好きだし、面白いのだけれど…。超重神グラヴィオン #1「巨神の棲む城」。
西暦2041年、「ゼラバイア」なる正体不明の敵が太陽系各惑星の基地を攻撃。ゼラバイア襲撃をかねてより予想し、「アースガルツ」を結成して準備にあたっていた大富豪、クライン・サンドマンのもとに集まった若きパイロットたち。彼らがあやつるマシンは、合体してゴッドグラヴィオンに。
骨細ってのもちょっと違うのかな。深夜帯ならではのフィーチャーと、意味がありそうななさそうな謎。盛り込み過ぎといったほうがいいのかな。見どころがよく分からない“正統派”ロボットアニメ。
キャラクターの魅力を描く前に一話が終わっちゃったので、人物の特徴がまだよく分かんないし、メカの強さもなんだか分かんない。やっぱスーパーロボットアニメは必殺技で敵を倒したところまで描いてなんぼだとおもってしまうのは、うちの考え方が古いからなのだろうね。もっとビッグテイストなのを期待していたからかな。
「ロボット物」「キャラ物」「美少女物」「マニア向け」「一般向け」─そんな20世紀のアニメのジャンル分けでは括ることのできない,しかしすべてを内包してすべてを超越したアニメーション作品。
というコピーが与えられているグラヴィオン。すべてを内包しているかもしれないが、超越しているかどうかは来週以降、少しずつ見えてくるのであろう…。
って、再来週か。出来てないってのはやっぱ勘弁してほしいでしゅね。うちみたいに感想を書くのが遅れがちなところはいいのだけど、全国のキャプチャ職人にとっては、定時放送、即時キャプチャ、サイト更新までもワークフローに加えてほしいところだよね。ま、未完成な作画のときのほうが生き生きしてる人もいるから、どっちもどっちかもねん。
丁寧で、繊細で、大胆で、微妙で、危うくて。灰羽連盟 #1「繭・空を落ちる夢・オールドホーム」。
空をただただまっ逆さまに落下する夢。夢から覚めた時、少女はなぜか繭の中。繭を破り外に出た少女を待っていたのは灰羽(はいばね)と呼ばれる、羽と天使の輪を持つものたちだった。ラッカと名付けられ光輪が与えられた少女にも、やがて痛みとともに羽が…。
ゆっくり、ゆっくり、丁寧に時間をかけて描かれるストーリー。観てる側もそれにあわせてゆっくりゆっくり引き込まれる。しかしながら、どうも微妙…というか、不安定なものを感じてしまうのは何だろう。大切にしてあげないと壊れてしまいそうな気分であり、もう壊れてしまってるような気分でもあり、絶妙なバランスが保たれているようであり、すでに破綻しているようでもあり…。安心してみていたはずなのに、どうしようもなくハラハラしてみたり。
時に暖かく、時に張りつめたような透明な空気が、その綱渡り感を演出しているのかとも思うけれど、同時に作品を高いクオリティのまま保つことを強要している。
つまり、「灰羽」に裏切られたら、多分、ものすごくショックだと思うのです。
頬染めドリル少女、リュミエールとその仲間たちの物語。キディ・グレイド #1「Depth/Space」。
まあ、とにかくリュミエール、リュミエール、リュミエールでいいわけなんだけれども、話も“気持ち良く”面白いのである。この痛快な格好良さというのが、ストレート勝負な割りには飽きさせない、繰り返し視聴してしまう理由なのだろう。この直球をキャッチする前に、カテゴライズとか、元ネタとか言い出しちゃう人は可哀想だ。
GOTT(銀河通商関税機構)と宇宙惑星連合という、エージェントとクライアントの関係を軸にして、しばらくは各話完結で、だんだんと大きな話になっていくのだろうか。このあたり、ナジカちっくな展開を期待しちゃうね…って、既存の枠に押し込んだりしてはいけません。
とまあ、そんな感じで、BLUE PAGE さんのところで配付されている AN Movie Saver でもって、キディの MPEG2 ファイルを Mac OS X のスクリーンセーバにしてしまう勢いなのだ。
エクレールのルージュもかっこいいし、水橋かおりのメガネもさすが堂に入ったものじゃないか(ちなう)。で、リュミエールときたら、「優雅さに欠けますわ」「女の子はエレガントに」なんて言葉を、ダウナ―ロリじゃなくて、頬染めで妙に艶っぽく言ったりするもんだから、もう…。もしかしたら、自分はドリル属性持ちなんじゃないだろうか、と思いはじめている。亞里亞ちゃんとリュミエールをまとめてドリル属性だなんて、これまたカテゴライズが過ぎます NE!
ということで、今後も高い作画レベルで視聴したい作品なのだが、次回予告の冒頭で見過ごせない文字があった。
…考え過ぎ、考え過ぎ…。
先週の金曜から、今週の月曜にかけて札幌に帰省していた。ほっと気が抜けてしまうからか、あるいは気温の差からか、またしても寝込んでしまい、ゆっくり疲れを取ることができなかった。それでも DMNG カラオケはいつもどおり実行され、8 時間しっかり楽しんできた。
札幌の実家では Air H" の回線が切れることなどまずなかったのだが、やはり職場では切れやすいようだ。いま、目視で確認できるだけでも 7 台もの Air H" 端末が同じ事務所内に存在しており、互いに帯域を奪い合っている状況だ。これ以上近くに新規ユーザを増やさないために、Air H" は使い物にならんと吹聴して回っていて、こちらは効果を発揮しているのだが、すでに導入してしまった人に対しては、別の手段をとる必要がある。
それは、回線を間断なく使い続けるということだ。
Air H" では無通信時間があると、再度パケットを送受信する際、時間がかかってしまうということを経験的に知っていたのだが、これは実際よく知られていることのようで、Windows 用には、AirKeeper というソフトウェアがあって、ただただパケットを投げ続けることによって、レスポンスを高めてくれる。そこで、「すわ、AirKeeper for Mac OS X を!」とも思ったが、まあ、ping を投げてれば済む話だから、そうしてみた。
回線をつかみっぱなしにしていると、確かに要求に対する応答時間が短いのだ。逆に言うと、Air H" が遅いという印象は、回線速度ではなくて反応速度に起因するものであるとも言える。で、自宅サーバに ping し続けるのも気持ち悪いので、リモートログインして top を実行することにした。
あと足りないのは、同僚の回線を奪う大義名分だろうか。さすがに irc のために犠牲になってくれとは言えないし。
このあとは…、亞里亞のおはなしなの…。
Bパートに亞里亞ちゃんが登場するのは、何となく終盤ではないかと勝手に思っていた。しかし、今日、林明美の手による演出・絵コンテ・作監によって、亞里亞は新たなステージへと解き放たれたのだ。それぞれの亞里亞像を再構成するがごとく圧倒的な、いやむしろ気付いた時にはココロに亞里亞が住んでしまっていたかのような。これぞ、Re Pure の力。
それが現実であるのか、夢の中の世界であるのかなど、たいした問題ではない。夢も現実も、ゆっくりと流れる時間さえも、それは亞里亞の世界なのだ。果たして兄やたらんとする我々は、その世界に入っていく事が可能なのだろうか、同じ世界を共有しうるのだろうか。それはつまり、周りに左右される事なく、自分なりの歩み方で、自分の本心を飾り立てずに「好きなものは好き」と言える自分でいられるかということと同義なのであろう。
世の中の“兄や”の何と少ないことか。
2002年10月上旬のちぃたん日記