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10月30日(火)
iPhone/iPod touch を携帯カラオケプレイヤーにする「JoyHackPlayer」を公開
iPhone および iPod touch で動作するカラオケプレイヤー「JoyHackPlayer」を公開します!
JoyHackPlayer は、持ち込みカラオケシステム「女医ハック」(Mac/Windows 版)向けに作られたカラオケデータを再生することができる iPhone/iPod touch ネイティブアプリケーションです(ただし iPhone では要ファームウェア 1.1.1 以降)。
百聞は一見にしかず。まずはこちらの動作映像をご覧ください。
このように、お手持ちの(jailbreak した)iPhone/iPod touch が携帯カラオケプレイヤーになっちゃいます。Mac/Win 版のアプリと同様、歌詞をリアルタイムレンダリングしています。
sftp クライアントなどを使って JoyHackPlayer.app をインストール。その後、/private/var/root/HackData ディレクトリを作成して、その配下に以下のような感じで曲データを転送してください。
/private/var/root/HackData/曲タイトル/カラオケデータのテキスト、メディアファイル
曲のタイトルでフォルダを作って、その中にデータを入れていきます。このフォルダ名が、JoyHackPlayer の曲選択画面のリストに表示されます。
本家アプリ同様、タイムタグ形式にも対応しているため、お手軽にlrc/kra形式のファイルを再生することもできます。
残念ながら再生できるメディアには制限があって、音声は mp3 と m4a、動画は標準 mp4 と H.264(いずれもベースラインプロファイル)のみ取り扱うことができます。
開発のきっかけになったのはCloseBox and OpenPod の松尾さんが「祝iPhone開放、ほしいアプリリスト公開」というエントリで書かれていた一言。
カラオケプレーヤー(スタンドアロン女医ハック)>Desire for wealthさんよろしく
それまで、jailbreak すらやってなくて、素のままの iPhone/iPod touch で使ってたんだけど、この一言で急激に開発欲が。即効で jailbreak して、開発環境も整えて、Mac 版のソースを移植。あれよあれよという間に動くようになりました。
Cocoa の開発手法がそのまま使えるので、ドキュメントがないわりには楽な開発でした。やはり驚いたのは iPhone/iPod touch のハードの基本性能の高さ。それからOS X の Cocoa のサブセットがかなり強力なこと。
勝手な思い込みですが、現状の野良アプリの開発がここまで Mac OS X 向けの開発に近いわけですから、公式 SDK だってそう変わらないはず。公式の手法が Mac OS X の開発手法と違うはずないですから。
なので、公式 SDK が出ても少しの修正でいけるんではないかと予想しています。
とにかく非常に密度の濃い、楽しい開発になりました。未知の API を探りながら、とりあえず叩いてみて、偶然にもうまく動いたときの喜びときたらないですね。
今のところは基本的な再生機能のみ実装してるんで、曲の送り、戻しなどの制御ができません。その辺を実装したら、プレイリスト機能なんかに着手していく予定です。
というわけで、「持ち込みカラオケシステム」から「持ち歩きカラオケシステム」への進化をお楽しみ下さいませ。
2007/10/30 01:44