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だめちゅんにっき

3月11日(火)

MPEG、Rendezvous、Quartzなどの最新技術を使った非公開のオリジナルソフトウェアってなんだ

2月22日に、アップルコンピュータで行われた、東京地区ユーザグループ懇親会のレポートが公開されていた(アップル「2003年2月度東京地区懇親会レポート」)。

また、公開はしていないものの自分が自分のために作っているツールなどを披露し、「Mac OS Xはある意味で、“楽しいことに技術を無駄遣いできる”環境だと思っています」と話しながら、MPEG、Rendezvous、Quartzなどの最新技術を使った非公開のオリジナルソフトウェアなども紹介していました。

これ!これ!女医ハックのこと!(「アップルのセミナールームで 1st Priority 再生しちゃった人の日記」参照)。

ということで、これからもキーワードは“技術の無駄遣い”で。

3/10 @765

ギャラクシーエンジェル[3]/かなん

ギャラクシーエンジェル[3]ミント頬染めが大変よろしいのですよー。「ギャラクシーエンジェル[3]/かなん」。

宇宙流星群のお星見で、それをみた全員で願い事をするとかなっちゃうというシーン。シヴァ皇子を守れるように、と願いをかけようと計画するエンジェル隊。結局、エンジェル隊の面々は騒ぎ疲れて眠ってしまい、肝心の流星群にはお目にかかれないのだけど、お祭り騒ぎをエスケープしたミントとタクトだけが星に願いをかける。

ところが、ミントは「あら。失敗しましたわ」と一言。「え!? オレ、ちゃんと…」と返すタクトに、ミントは「私が…間違えましたの…」と頬染め。クジラルームの海に投げ出され、二人抱き合って波に揺られながらですよ!! もうみゆきちボイス脳内補完でリピート再生状態。

巻末のアフレコレポートは、かなん画のゆかりんがめちゃかわういでふ。あと、みゆきちのそれはリアル制服なんでしょ?でしょ?でしょ?

3/10 @778

苺ましまろ[1]/ばらスィー

苺ましまろ[1]帯に書いてある「かわいいは、正義!」を支持します。それ以外にない。「苺ましまろ[1]/ばらスィー」。

電撃大王で読んでるからとりあえず買っとくだけでいいやー、としばらく積んであったのをふとした拍子に読んだら、すごい破壊力だった。電撃の中では、この作品ってほっとする空間で、激烈にかわういと思いながらも読み流す感じだったのだけど、まとめて読むとずいぶん面白いのですね。このルーズなギャグがかなりツボにはまってて、半泣きで読破。

子供なんだけど、言葉遣いが大人なせいか、妙に作為的な子供会話に感じるような違和感のかわりに、クールでやる気のない空気が漂っていて、それが結構自分に近いところにあるような気がするのだった。

結論としては、茉莉ねこみみ帽子さいこう。

3/10 @778

魔法遣いに大切なこと[2]/よしづきくみち

魔法遣いに大切なこと[2]/よしづきくみちアニメと違って本気で悩んで苦しんでいるユメ。後づけの世界観や設定が描かれない純粋なコミック版は、ユメの心の震えがちゃんと前に出てくる。「魔法遣いに大切なこと[2]/よしづきくみち」。

ただ、ユメは悩んで、苦しんで、その結果、成長するんだけど、結構唐突に成長する感じがすゆ。悩みをどう昇華するかというところを描くべきなのに、簡単に悟っちゃうんですね。その唐突さが魔法の使い方に現れるアニメ版よりも、丁寧ではあるんだけど。

大切な人の大切な想いを感じ、それを伝えること。世界がどれだけ便利になっても…、魔法がどれだけ優れたものであろうと…。大切なことは何も変わらない。と結論されるこの物語は、人の想いをどう汲みとるか、ということが重要なんであって、そこには魔法遣いも普通の人も関係ない、純粋な心の通い合いが必要なはず。アニメはそれをしっかり描かないで、変なリアリティーをつけようとするから論点がぼやけて、世界の考証をしたがる人たちが登場しちゃうのですね。

もうちょっとコミックを長く続けてほしかったな。

3/10 @779

目隠しの国[7]/筑波さくら

目隠しの国[7]/筑波さくら親友のエリちゃんに“力”のことを告白しようと決める、かなで。「目隠しの国[7]/筑波さくら」。

思ったより物わかりのいいエリちゃん。未来が見えるかなでの力をすんなり信じちゃうし、あまり怖がることもない。人間関係的には、未来が見えるかなでより過去が見えるあろうのほうが疎まれそう。未来が見えるのは何となく許せるけど、過去を見られるのはなんか心の中を覗かれているようで、やな気分だよな。

もう一つのエピソードはあろうの過去の話。母親の形見の品を通して見える過去の風景に入り浸ってしまう幼い日のあろうを現実世界に引き戻すために、あろうの父は母親の形見をどんどん処分していく。あろうに戻ってこいと必死で呼びかけるシーンがよかった。

かなでとエリが好き好き言い合ってるのはいい感じだけど、あんまりドキッとするシーンはなかったやも。頬染めが少ないからだ、きっと。

3/11 @092

彼氏彼女の事情[15]/津田雅美

彼氏彼女の事情[15]/津田雅美激重の有馬編、ついに氷解…なのか…。「彼氏彼女の事情[15]/津田雅美」。

「彼のソネット」「もうひとりの彼のソネット」「彼女のソネット」「彼と彼女のソネット」「夜の終わり」と展開する ACT 69〜73のストーリー。ずんずんずんずん重くなって、途中で読むのやめたくなるほどに怖くなって、それでもページを捲る手が止まらなくて、最後の最後に訪れた救い。

完璧超人の有馬くんがあんな簡単に壊れるのに違和感を感じていたけど、その解答というか、有馬のずいぶんとひどい過去が示されて、のっけからブルーな展開。母親に虐待され、放置され、餓死させられようという、そんな過去の忌わしい記憶が急に解かれてしまい、雪野をも寄せつけなくなってしまう。ああ、雪野にそんなひどい言葉吐くなんて…。

雪野は自分も傷付きながらも有馬の心に踏み入っていって、有馬の苦しみの理由が、自分が愛されなかったことではなく、人を愛そうとする心を踏みにじられたところにある、と言い当てる。有馬はさ、あなたはずっと、人を、愛したかったんじゃないの、と。

“愛されなかった”という事実を隠れ蓑にして、“人を愛せない”ということを隠し、雪野を、そして自分さえも騙し続けてきた有馬。作り物の、偽りの“愛”では、雪野を愛せないから拒絶する。雪野の言葉によってそれに気付き、幼い日に無くしてしまった、人を愛したいという気持ちを手に入れた有馬の心にも、夜明けが訪れる。

読み終えて、ホッと一息、頬をなでるサマープリーズ。ホッとはするんだけど、なんでその言葉で癒されちゃうのん?という思いも残る。

3/11 @406

3月12日(水)

フルーツバスケット[11]/高屋奈月

フルーツバスケット[11]/高屋奈月超絶癒し超人本田透さん、十二支の魂を統べる存在、魂の支配者(あるじ)ことラスボス慊人さんと出会うの巻。「フルーツバスケット[11]/高屋奈月」。

なんか由希くんに続いて夾くんも昔の透くんを知ってるような雰囲気で、また話が複雑になってきた。十二支それぞれの問題も複雑で、十二支間の問題もあって、さらに過去の透とのつながりもあって、そろそろ把握しきれなくなってきている。手広く話を展開させるのはいいのだけど、風呂敷をたたむべきところはちゃんとたたんでもらいたいのです。

それでも、ようやく由希も夾も、透くんへの想いを前に出し始めてきていて、そして十二支の呪いと慊人との関わりのなかでそれを押さえなければならない葛藤も描かれていて、盛り上がりそうな予感。ますます今後の展開が楽しみになってきました。

3/11 @915

3月13日(木)

激萌え光学12倍ズーム、下地島で活躍する

今回の下地島旅行のための荷物を準備している途中で、どうしてもパナソニックの LUMIX DMC-FZ1 が欲しくなったので、旅行中のお小遣いが少なくなるのを承知で買ってみた。

近所の電気屋で 51,000 円なり。あと、別売の偏光フィルタと予備のバッテリーパック、128MB の SD メモリカードを用意した。

もう一台、可搬性を重視した Cyber-shot U-10(約120g) も持っていったのだけど、これは使う機会がなかった。DMC-FZ1 はさすがにポケットには入らないけど、見た目のごつさの割に小さく、実は軽い(約350g)。これまで使っていた FinePix 700(約250g)や IXY DIGITAL 200(約200g)よりも重いのだけど、体感ではさほど変わらない気すらしてくる。そんな FZ1 を下地島ではずっと首にかけていた。

旅行先の景色や、日常の風景の中に、引き付けられてしまう一瞬があったとする。次の瞬間、それをデジカメのファインダを通してみると、がっかりする。それはつまり、人間の目が無意識のうちに切り取りたい風景に望遠でフォーカスしているからであって、デジカメの画角と合わなくて違和感が生じてしまう。うちの過去の写真フォルダの中には、見返してみると「はぁ、これは夕陽を撮りたかったんだろうなぁ…」てな写真がいっぱいある。白い小さな点にしか見えないもんが、赤い空の中に写っているやつ。

下地島夕焼けとフナウサギバナタ

白い点と黒いゴミみたいなものは、ちゃんと夕陽と人影に見えるし、サシバ像も自分の目がフォーカスしたように切り抜いてくれる。12倍ズーム(35mmカメラ換算で 35-420mm F2.8 相当)ともなると手ぶれが心配だが、この価格で光学式手ブレ補正機構(OIS、カメラのブレにあわせて光学系レンズの一部を動かして、手ぶれを補正する)を搭載していて、手持ちでも普通に撮れてしまう。ホントは三脚が必要な世界だよね。

航空機マニアではないけれども、これだけ撮れると、さすがにうれしくなってたくさん撮ってしまう。帰宅して見返すと飛行機の写真ばかりかなり撮っていた。

この手ぶれ補正の左右方向のブレを補正せず上下方向のみを補正する、流し撮りモードなるものもあって、それで撮ると結構簡単に背景を流して、被写体を追うことができる。

これは、オートフォーカスの駆動をシャッター半押しではなくて FOCUS ボタンに割り当て、フォーカスを固定して、いわゆる置きピンをさせて撮ってみたもの。いちいちフォーカスしないので、シャッターをがんがん押していける。このときのインターバルは1秒未満と待ち時間を感じなかった。FZ1 は SD カードへの記録中でもシャッターが押せる並列処理を売りにしている。このインターバルはサンディスクの高速 SD カード(「書き込み速度2倍のCF、SDカード」)なんか使った日には、さらに短くなるようだ。

音声付き動画の連続撮影時間が、SD メモリカードの容量の許す限りというのもうれしい。128MB の SD メモリカードでは、画面に「741秒」なんて表示される。QuickTime(コーデックは Motion JPEG で 10fps)形式で記録されるファイルを、iMovie 3 で開いて MPEG-4 に書き出したのが、3月2日の日記「自分の頭のすぐ上を航空機が通過しちゃった人の日記〜下地島迎撃2日目(1)」で紹介したファイル。

これらの機能は、マニュアルじゃなくてオートなのが、通好みではないみたい。うちの場合は、シャッタースピードをはやくしたいときは「スポーツモード」、遅くしたい時は「夜景モード」、動いている被写体なら「流し撮りモード」など、何も考えずにモードさえ選べば撮れてしまう(そして案外結果がいい)のが気に入っている。これらのモードが通常撮影、マクロモードなどと同列の階層にあるという思いきりのよさには敬服する。

それでも露出、ISO 感度、ホワイトバランスあたりはいじったりしたけど、メニューの階層とかもかなり考えられていて、戸惑うことがなかった。露出補正なんかも、十字キー上で補正画面に一発で遷移し、キー左右で補正、下で決定、といった具合に簡単。どの機能も初心者が撮影タイミングを逃さないように工夫されている。初心者が撮りたいと思った瞬間に撮れるということの重要性を知ってくれている。このズームと手ブレ補正をこの価格に押さえたのも、対象ユーザがはっきりしているからだろう。

撮る楽しさを教えてくれたのは、デジカメ大手メーカではなく、他でもない、松下だった。

3/12 @882

3月14日(金)

JoyHack nightly Latest (Build Eisuke's Birthday)

女医ハック女医ハックの最近のビルドでは、フルスクリーンムービーの上に歌詞レイヤーを重ねて表示できるようになっている。これまでは、スクリーン下部に歌詞表示領域があって、ムービーとは重ならないようになっていて、あまり見栄えが良くなかったのだ。

しかしながら、QuickTime のムービーをフル画面再生しながら、その上に歌詞を同期表示するというのが結構むづかしくて、カクカクとコマ落ちしたり音飛びしたり歌詞がずれたりといった問題が起こっていた。

それでも、度重なるチューニングで少しずつパフォーマンスがあがって、うちのちぃたん(PowerBook G4/500MHz)でもなんとか再生できるようになったのだけど、如何せん、もともと QuickTime Player で MPEG-4 を単体でフル画面再生するのも怪しい時があるのに、歌詞を重ねるには非力すぎたのだ。

このパフォーマンスは CPU の速度もさることながら、ビデオ性能にも左右されているようで、Quartz Extreme 対応マシンならばコマ落ちが発生しないようなのだ。そりゃ、ウィンドウの表示内容をテクスチャにして、グラフィックチップに丸投げしちゃうのと、CPU に重ね合わせをがんばってもらうのとではまったく違うよねぇ。自宅の PowerMac G4(Dual 1GHz) では当然、軽快な再生なんだけど、ノートでもちゃんと再生したい。カラオケ部屋でコンパイルしちゃうライブ開発のときに苦労しまくりだったから。

というわけで、ついに、女医ハックのための出費をする日がやってきた模様。その前に、自分で作っているアプリなんだから軽くすれ、という声が DMNG 界隈から聞こえてきそうだけど。

3/14 @386

3月17日(月)

LiTaG Forever 0.9.0

LiTaG Forever 0.9.0あいにまっくの nakamuxu さんによる、LiTaG cocoa へのオマージュとして、LiTaG Forever を作成しました。ブラウザのリンク文字列をドロップすると、<a href="http://desireforwealth.com/diary/diary200301_1.shtml#dmng9910" title="女医ハック">女医ハック</a>、みたいな文字列を生成してくれるので、あとでエディタとかにドラッグしてサイト更新を楽にしましょうというソフトです。「フリーウェア」のページからどうぞ。

あまりにも LiTaG に頼り切っていたためにリスト項目が肥大化してしまい、検索機能が必要になったので、車輪の再生産の感が強いと知りつつ、やむなく作ってしまったものです。今回配付するのは、その人柱向けアルファバージョンです。

LiTaG Forever 0.9.0 - 2

キーワード指定によるポップアップメニューからの検索に加え、インクリメンタルサーチ(iTunes などで使われているライブ型文字列検索の方法)による検索が可能になっています。

また、ドロップされたものによって、リンク、画像、ブロック引用、フレーズ引用の4種類のタグ文字列が生成されます。リンクやインターネットロケーションファイルをドロップした時はリンク、画像をドロップした時は img、複数行にわたるテキスト、改行を含まないテキストをドロップした時はそれぞれ、blockquote、q を生成します。

選択リスト項目からシステム標準ブラウザで url を開く機能や、一部ブラウザではリスト項目をドラッグして開く機能も追加してみました。

しかしながら、いまだ足を向けて寝られない本家、nakamuxu さんのサイトはもう10ヶ月に渡って音沙汰ないわけですけども、今回のノックでドアを開けてくれることを密かに期待しつつ、感謝の意を表したいと思います。

3/16 @971

LiTaG Forever 0.9.0(2)

早速試していただいた方々が、本当に人柱になっていく。

ねこめしにっきの「LiTaG Forever」や、リュミ系日記の「LiTaGForever 人柱報告」によれば、不具合でまくりの様相。すんません。

なんちゅうか、エディタにドラッグしても貼り付かなかったら、このソフトの意味、ありませんやね。貼り付くエディタと貼り付かないエディタがあったりして、どうにもこうにも謎。

3/17 @139

3月19日(水)

Render〜女医ハック用ムービー作成環境

Render Iconソフトウェア作成の欲求と、DMNG ネタで更新したいという欲求は、バイオリズムのように交互に訪れるようである。できる全部をやれたら時間なんて必要ないわけだが、多分、今は、プログラミング期に入っている。

なんとか公開できるように仕上げたいと思っている、「女医ハック」システムの構成アプリケーション。Hack(再生環境)と Rec(曲データ作成環境)にくわえて、Render というのを作っている。

先日の日記(「JoyHack nightly Latest (Build Eisuke's Birthday)」)で書いたけど、

QuickTime のムービーをフル画面再生しながら、その上に歌詞を同期表示するというのが結構むづかしくて、カクカクとコマ落ちしたり音飛びしたり歌詞がずれたりといった問題

が起こっていて、このままチューニングを続けても根本的には解決しないと判断したので、考え方を 180 度変えてみることにした。

リアルタイムで同期させるのが大変ならば、あらかじめ同期させておくのはどうよ。そこで、ムービーへの歌詞のプレレンダリングを行うアプリケーション、Render を作ったのだ。

Render画面

歌詞とタイムコードが書かれた、曲データファイルを読み込んで、ムービーに歌詞をレンダリングしていく。Hack では白文字が赤文字に変わりながら歌詞の同期を表現しているのだけど、これまでリアルタイム再生では1文字づつ色が変わっていたのが、プレレンダリングではムービーのフレーム単位でなめらかに色が変わるようになって気持ちいい(本家 HyperJoy みたいにね)。

一方、リアルタイム再生の方のアプローチも続けられていて、電林研のとうたが、コマ落ちせずにムービーに歌詞を重ねながら再生できる、高速な Hack 互換プログラムを開発中である。こちらの行く末も楽しみ。

どんどん参加者が増え、平日深夜でも 10 人以上集まってしまう女医ハック。昨年末のカラオケの1次会と2次会の間に、まにあわせで作成されたプログラムが、ここまで大きくなるとは考えていなかったし、DMNG たちによって月産 100 曲ペースで曲が配信されるなど誰が予想し得ただろうか。

DMNG スパイラルは加速度を増しながら、さらに上昇を続ける。

3/19 @152

2003年3月上旬のだめちゅんにっき