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特別編制作も発表された「超ひだまつりZ」は、超しあわせな空間でした - 4/ 6 15:00
4月 5日(日)
マリア様がみてる 4thシーズン最終回「あなたを探しに」に感動したので…。
マリア様がみてる 4thシーズン最終回「あなたを探しに」を見ました。
まさに駆け抜けた感のある4thシーズンでしたが、終わってみればブレも寄り道もない、まっすぐな瞳子ルート。紅薔薇以外の他藩のファンは寂しかったでしょうが、なかなか進まなかった原作に比べて、1クールの中で筋を通したストーリー構成になっていてよかったです。
とにかく最終回では、ようやく仮面を外した瞳子の素顔がとてもよかった。こんなに優しい表情ができるのか、こんなに頬染めがかわいいのか、こんなに祐巳のことを想っていたのか。
隠していたものをすべてさらけ出した瞳子の魅力と、それをすべて受け止められる祐巳の大きさを再確認できました。
紆余曲折を経て、一つ一つ困難を取り除いてきた中で、姉妹の絆を深めてきたのだと思います。ロザリオの授受で生まれた姉妹ではなく、姉妹の絆を深めた結果としてのロザリオ授受になるのでしょう。
そんな姉妹の絆をつなぐ、最後の作業が、この「あなたを探しに」で語られました。祐巳にとっては、瞳子が妹であることを確認するための旅。瞳子にとっては、祐巳が姉であることを確認する旅。
次期薔薇様との半日デートという名目で、それはスタートしました。
朝の8時50分。祐巳はM駅にいた。
いつもの待ち合わせは三鷹駅ですね
「まずはバスに乗ります」
そう言って瞳子ちゃんは、学校に行くときに乗るのとは違う、別の会社のバスを指さしたのだった。
三鷹駅北口から田無駅に向かうバスに乗ります
M駅からバスに乗って、まずは私鉄の駅に出た。そこから電車に乗ってたどり着いたのがこの駅。
バスを降りて田無駅前へ
田無〜所沢〜飯能と続く旅
西武秩父線に乗り換え、西武秩父へ
西武秩父へ向かう電車の中、瞳子は少しずつ自分の殻を脱いでいきます。複雑な家庭環境のなかで自分の居場所を求めてもがいてきたことを、祐巳に打ち明けていくのです。
西武秩父駅。旅の終わりには瞳子の心が待っています
山の麓の松平病院への送迎バスに乗って…
巨大なハープ橋をわたってバスは病院へ。
瞳子が案内したのは、祖父が経営する病院でした。自分のアイデンティティたる、この病院に祐巳をつれてきたということは、瞳子が自分のすべてを祐巳にゆだねようとしているということ。
そして、祐巳もそのすべてを受け入れるのでした。
瞳子の本当の両親が亡くなった事故現場
松平の本当の娘ではないという出生の秘密。もう何も隠さなくていい、何も怖がらなくていい。すべてを受け入れると決めた祐巳は、いや、もう既に受け入れていることに気づいた祐巳は、迷わず瞳子を抱きしめるのでした。
事故現場近くからハープ橋を臨める場所
いやあ、このシーンめちゃめちゃよかったですよね。瞳子ルートに専念して描いてきた第四期、その積み重ねがまさに結実した瞬間でした。もうね、わかってるのに泣けてしまうよね。
姉妹制度というものが、姉が妹を教え導くものであるというならば、祐巳と瞳子の関係は既にそれであったのです。そのことを再確認した瞬間でした。
思わず体が動いて抱きしめてしまうのです。
ぶちこわしだ!もう事故っちゃえばいいよ…。
2009/4/ 5 00:23