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1月30日(水)
演出・作画ともに最高だった ARIA The ORIGINATION #04「その 明日を目指すものたちは…」
何時でも、何処でも、何度でも、チャレンジしたいと思った時が、真っ白なスタートです。
いつものメンバーとは違う、3人の片手袋(シングル)たちとの交流を通して灯里のウンディーネとしての成長を描きます。ARIA The ORIGINATION #04「その 明日を目指すものたちは…」。
原作でも屈指の出来とされる、Navigation 48「トラゲット」の回です。
トラゲットというのはゴンドラを使った渡し船。ネオ・ヴェネツィアの街の大運河にたくさんある渡し場で、片手袋がチームを組んでお客様を運びます。
今回、灯里と一緒になったのは、姫屋のあゆみ、オレンジぷらねっとのアトラ、杏の3人。
地元密着のトラゲットが好きで、プリマにはならないと明言するあゆみ@白石涼子。昇格試験に落ちてウンディーネとしての自分を否定されたような思いに捕らわれてしまっているアトラ@桑島法子。そして、いまは試験に落ちて沈んでいるけれど、決してあきらめないと誓う杏@阿澄佳奈。
このゲストキャラ3人の配役の妙も素晴らしい。
サバサバとしたあゆみを力まずにカラっと演じるうりょっち。ちょっと心に陰の差したキャラクターを嫌みなく演じる桑島法子。そして、もの静かながらもしっかり芯のあるところを見せつけるアスミス。
とくにラストシーンでの杏@アスミスの長セリフが圧巻でした。ここはうるっとせざるを得ない。
がちがちに硬くなってしまったら、今の自分の形を変えられないし、何も吸収できなくなってしまう。
人を変えることはできなくても、自分を変えることはできるもん。
今のあたしが未熟で足りないのなら、足せばいい。
だからあたしはうんとやわっこくなりたい。やわらかければ、どんな形にもなることができるし、どんなものだって吸収することができるんだから。
アスミスがんばった!
確かにいつもうまくいかないことを環境のせいにしてしまいがち。でもその環境を作っているのは自分だよなーと。変えようとしてないからだよな、と。
今回、作画がいいなあーと思ってぼんやり見てたけど、途中から正座して見た。作画だけじゃない、ものすごい演出だったから。
キャラクターの瞳が、指先が、髪の先までもが、演技していた。こんな ARIA いままであったろうか?というほど。口パクまでもあってるという…。
クレジットみたら、今回原画がなんと井上英紀氏一人(第二原画4人)。そして絵コンテ・演出・作画監督も井上英紀氏。おい全部やっちゃったのかよ!
1話から3話までアニメオリジナルの話で、4話から原作のトラゲットの話だけど、これは佐藤監督のシリーズ構成の手腕だろうなー。
オリジナルの3話まででプリマになったらどうする?っていうのを細かくちりばめておいて、4話で一気にメインテーマにしてシリーズの舵取りをするという。
もう実力はちゃんとついている灯里たちだけど、合同練習の日常からの脱却が唐突にならないように、アニメ版は工夫されてると思います。
今回、灯里がゴンドラを漕ぐシーンは、すでに一人前の美しさすら感じました。ここしかない、というタイミングで流れた「ウンディーネ」のインストも最高でした。
繰り返し観て、かみしめていきたいです。
2008/1/30 03:53